複々線区間の急行線を、吊り掛けモーターも高らかに爆走?する
京阪電鉄600系区間急行です。

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子供心には、車体はそれなりに新しい筈なのに古い電車の音がする、と
不思議に思った車両でした(苦笑
この車両は、戦前の京都~大阪間のクロスシート優等列車「ロマンスカー」として製造された
初代600(旧1550)・700(旧1580)形電車の足回りを流用、昭和30年代に車体を更新したものでした。。
「ロマンスカー」といえばいまでは小田急ですが、元々は戦前の京阪が名づけたのが
最初とされています。「テレビカー」そして「プレミアムカー」へ血統を受け継ぐ
始祖のような存在だったのでしょう。

上記画像の列車が、回送で折り返してきたところです。
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先頭車の前照灯、何処かでみたことような・・・昭和30年代以降、長く小田急で使われた
スタイルと類似しています。本来京阪とはほぼ無縁と言っていい小田急と
偶然とは言え色々と”関わり”があった車両といえましょうか。



こちらは、京阪初の全金属車体(国鉄72系920番台や101系試作車と同時期)で
在来車両の増結用の制御車として製造された、1650形を電装改造した630番台を
先頭とした編成。旧1650形はウインドシルや戸袋窓が残るなど、スタイル的には過渡期にあった車両です。
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 以上 1979年8月


2代目600系は1983(昭和58)年1500V昇圧時に全廃となりましたが、上記630番台を中心に
1800系の機器を流用した2代目1800系となったものが存在しました。
あくまでも車両不足のつなぎ的であったようで、1989年頃までに姿を消したようです。